キッチン 2

解体前には、幅1800×奥行き600×高さ800 の旧公団仕様のものが使われておりました。

 

解体後は自由にキッチンを設置できるという訳ではなくて、排水位置や冷蔵庫設置スペース、それら諸々の条件で、大きさ、シンクやコンロの位置は自ずと決まってしまいます。

そんな縛りの中で出来るだけ良いキッチンをという事で、T◯TO、Lixi◯、サン◯カンパニー、大手のショールームを回ってみたけど、どれも予想以上の良いお値段。

シンプルでオシャレな、MUJ○住宅のキッチンを作ってるサン◯カンパニーさんのもので見積もってみたら40万円を軽く超えてくる。

違う方向で探してみると、toolb◯xというオシャレな建材を扱うお店で自分が思い描いていたシンプルな「オーダーキッチン天板」を発見。お値段も手頃で10㎜単位で幅と奥行きを指定できる。

天板を載せる脚や台はこちらでの造作となるが、これもこちらでキッチン天板の高さを自由に決められるという事。これはかなり重要な部分だと思います。

 

キッチンについては色々な所で様々な知識が溢れているので、あまり書いてもアレだと思うけど、動線を考えた配置が重要で、冷蔵庫、シンク、作業台、コンロ、という順番で並ぶのが正しいと言われています。

大幅なリノベーションで冷蔵庫位置やコンロ位置が変わる場合は、その変更が容易なオーダーキッチン天板がオススメです。

 

今回は設置スペース内で出来るだけ大きな天板を、という事で

幅1850㎜×奥行き650㎜でオーダーしております。

奥行きに関してですが、壁にドンつけのキッチンは一般的に600㎜が多く、それ以上では手が届きづらくなるようです。しかし、色気を出して50㎜増やしました。

 

そして重要なのが天板の高さ。

ハウスメーカーは使用者の身長に合わせたラインナップとして800㎜から50㎜刻みで950㎜まで出している様で、850㎜が一番出ているとのことです。

使用者に適したキッチン天板高さの割り出し方は、

身長÷2+50㎜

と言われています。

大工さんと相談してまず、900㎜高さで天板を設置したのですが、もう圧迫感が凄いことになりました。

賃貸物件で考えるとこれは無いな、との判断で、875㎜で作ってみてもしっくりとこず、結局実家と同じ860㎜で決定しました。

人間の感覚は凄いもので、15㎜の差を明らかな違和感として認識します。

その点でも、ミリ単位で調整できるオーダー天板はオススメです。

 

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結局、キッチン台も大工さんに作ってもらいました。

20㎜厚のパイン集成材を棚と同じ様にウレタン系ニスで二度塗り仕上げ。

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部材の接合にビスを使うとブサイクになるのでこんなものを使ってます。

その名もビスケット。おそらくビスと掛けてます。

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部材の接合部にこんな具合でハマってます。

接着剤の水分でビスケットが膨張してビシッと固定されるという。

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そして、びっくらこいたのがこれ!

ビスケット専用の溝彫り工具!ビスケットがハマる、楕円形の溝を彫る為だけの工具!

なんというか、いろんな道具があるものです。

 

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シンクが見えない様に目隠し板をつけて、そして給排水の配管を保護するために脱着可能な板を設置してもらってます。

自画自賛ですが、なかなか良い雰囲気になったと思います。