キッチン 1

住まいの中心となるキッチン、色々と制約が多い場所でもあって当初の計画から二転三転した部分です。

 

 

火を扱う箇所なので、防耐火に係る建築基準法が絡んできます。

解体時にコンロ上部の棚底面に石膏ボードが貼られていたのを記事に書いていたかと思いますが、コンロ周りには耐火材料を使わなければなりません。

解体前の天井には石膏ボードが貼られていたので問題なかったのですが、リノベーションで天井を耐火材料ではないラワン合板に変えてしまっています。

もしガスコンロを設置するのであれば、延焼防止にキッチンを隔離する形で天井から 500㎜の垂れ壁を設けなければなりません。

なので、今回はガスコンロをIHコンロに変更する必要があります。

そしてそれに伴い、IHコンロを使うために200V用の電線を敷く工事も発生します。

 

リノベーションでキッチン周りを弄る場合は、ここら辺の事も頭に入れておかなければなりません。建築士の免許を持っている方に相談するのが一番よく、間違いないと思います。

 

そして施工ですが、キッチン右側に当たる部分はキッチンパネルを貼りました。

どこのお宅のキッチンでもこの材料が使われているのではと思います。まず耐火性能があり、油汚れが付いてもすぐ拭き取れて衛生的、まずこれ以上の材料はなかなか見当たらないというもので、難点といえば加工を伴う施工と、その値段が可愛くないというDIY泣かせな材料であるというところです。

キッチンパネルを貼るのは、正直、大工さんに任せた方が良い部分だと思います。

 

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ホームセンターでも売ってます。サイズが特殊で一般的には3×8、910㎜×2420㎜、火は上に拡がるので、縦長の天井まで覆える寸法が用意されています。

そして厚さ2㎜、ペラペラで、材質がプラスチック的なものをガラス質でコーティングした物なので、下手をするとパキッと折れます。

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ガラス質のコーティングがされている為に、まず加工する時は丸ノコの刃や鋸の刃を痛めます。

くり抜かれているのは換気扇とコンセントの穴。

固定は写真のように両面テープと専用のボンドを塗り、あらかじめ作った構造用合板の下地にペタッと貼るのみです。

しかし、上でも書いた通り、変な持ち方をすると自重でパキッと折れます。そして両面テープがあるので貼り付けも一発勝負。複数人で息を合わせないと設置できません。ここも一人でのDIYは難しい部分です。

 

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キッチンパネルが貼り付けられた姿。

左下からピョロっと出ているのはIH用に用意した200V用の電線です。