道具 丸ノコ
木材を切る作業で大活躍するのが電気丸ノコ。
リノベーションスクールで学んだことや、作業をしてみて感じたことを書き綴りたいと思います。
実家に置いてあった電気丸ノコをそのまま使っているので、今回は使った感じのみで書いていきます。
外径は125㎜、アルミベース、コード式の丸ノコです。
ベースを最大限に上げて、さしがねを当てて測ってみたら刃の端が47㎜あたり、なので最大切込み深さが47㎜となって、それ以上厚い木材は一発で切断できません。
今回扱う木材で一番厚い部材は根太の45㎜なので、もうギリギリです。ギリギリの刃だとキックバックが起こりやすいので、より安全に作業をするならばもう少し外径の大きな丸ノコを使った方が良いと思います。
インターネッツで調べたところ、一般的には165㎜や190㎜が使われるようで、もし新たに買うならば重さとの兼ね合いを考えて165㎜を選びたいなと思いました。
そしてアルミベース、その他のベースのものを使った事が無いのでなんともですが、鉄のベースは歪みやすいとかで、アルミベースが良いとの事でした。実際使ってみて、ベースの精度に関しては何の不満もありません。
コード式という事で、その取り回しが充電式と比べ煩わしいと思われるかもしれませんが、なんの不便も無く作業しています。充電式の物はバッテリーの分重くなるし、コード式に比べパワーが落ちるので、そこまでアドバンテージを感じるものでは無い様です。
丸ノコガイド定規たち。
リノベーションスクールで仕入れた、「丸ノコは定規があれば、倍の働きをする。」の言葉通り、これがあると仕事の精度と速さが全然違います。もう倍どころではないほど有益なものです。
左からTスライド定規、Lアングル定規15㎝、Lアングル定規30㎝です。
メーカーは全て測量機器で有名なシンワ製です。
丸ノコのベースにはTスライド定規を固定する穴がしっかりと開いており、そこに挿し込んで使います。これがあればまっすぐに切れます。
Lアングルはこのように据えて、ガイドに丸ノコベースを沿わせて使います。
ここで、ポイントになるのが丸ノコ刃からベース端までの寸法。
丸ノコの進行方向からみて左側、刃からベース端までの寸法は90㎜。
進行方向右側、刃からベース端までは30㎜。
Lアングルが左側にある場合は、ガイド端から90㎜右側に、右側にある場合は30㎜左側に切込みが入る事となります。
Lアングルを据えた写真に入っている赤線が切りたい線で、ガイドは線より左側に90㎜ずらして据えないといけません。実際に作業するときは目で赤線に刃を合わせるので一々測る必要はないのですが、大体の感覚を掴むためにも覚えた方が良い数字だと思います。
丸ノコによりベースの寸法が違うのかもしれませんので、あらたに購入された場合は刃からベース端までの寸法を測って頭に入れておくと良いと思います。
TスライドやLアングルが使えない場合は、こんな感じで応用しました。
Tスライドで切った端材を定規替わりにして、
切りたいラインから30㎜ずらしてビスで固定。
これをガイドにすれば、こんな感じで綺麗に切断できます。
ビス穴が開いても問題ない捨て貼り用の針葉樹合板なので、こんな方法を使いました。ビス穴を開けたくない化粧板などは、クランプで固定しようと考えてます。
丸ノコの特性として上面にバリが出る形で回転します。バリを出したくない化粧板などは化粧面を下にして切る必要が出てきます。あと刃の厚み分が2㎜程あるので、そこも木材を切る際に考慮する必要があります。100㎜の長さを真ん中で切っても、50㎜2本は取れません。2㎜厚分が木くずにかわっているので、49㎜が2本できてしまいます。
スクールの講師に教わった事なのですが、電気丸ノコを置く場合、刃を下にするとベース歪みや刃を傷める原因になるので、
こんな風に、裏返して置く方が良いとの事でした。
道具を長く使う為に、習慣づけたい事です。
最後に、電気丸ノコも使い方を誤れば大変危険な道具です。
「刃物道」と呼ばれる、刃が通るラインには手はもちろんの事、体も置かないように注意が必要です。回転工具はキックバックを起こします。刃物道は刃の前だけでなく、後ろにも伸びているイメージが重要です。 頭を柔軟に使えば、必ず安全に作業できる体勢が見つかります。
ここまで書いてきて、はたして正確に伝える事が出来ているのか。
とにかく安全にだけは注意して作業をしていきたいと思います。